2023年度の募集要項はこちら »
歯科業界への人材流入課題
少子高齢化、歯周病と全身疾患、食育など、社会の形と価値観の変化の中で、口腔ケアの重要性は市民に広く認知されるようになりました。時代は歯科に新たな機会と価値を生み出そうとしていますが、一方でその担い手である歯科人材の創出については、未来に向かって大きな課題を抱えています。
特に、歯科衛生士のなり手不足は深刻であり、就業・就学の魅力を広い層の市民に発信し、資格取得希望者・検討者の層を厚くしていく施策が求められます。
奨学金が一策となる理由
歯科衛生士学生が国家試験に合格し、資格を取得するまでに必要な学費などの負担は、決して軽くはありません。一方で、修学のために経済的な支援を必要としている歯科衛生士学生は多数存在します。
経済的理由によって修学の機会や歯科衛生士としての将来が閉ざされることは、歯科業界全体の損失であり、ひいては予防型社会の実現を危うくします。修学費用の負担を軽減する施策は、一人でも多くの人材を歯科業界へ輩出するとともに、将来の歯科業界の発展にもつながるものと考えています。
クオキャリア奨学金のあゆみ
クオキャリア奨学金制度は、歯科衛生士の労働需給システムの一翼を担うという社会的使命の下、経済的に苦労されている歯科衛生士学生へのキャリア形成支援として2013年に設立しました。
設立から10年目を迎え、これまでに計159人が本奨学金制度を利用しています。
単なる資金援助にとどまらず、奨学生同士の交流の場の提供などを通して、就職に対する意識啓発や学生生活の活性化にも貢献していくことを目指しています。
2023年度の募集要項はこちら »